ワンストップ支援センターの設立

 性的暴力の被害にあってしまった人をサポートするこの制度は、内閣府が各都道府県に少なくとも1ヶ所は設置するよう勧めています。国連では20万人に一カ所の設置を推奨しています。

 新潟ではそのような被害は少ないと思われているかもしれませんが、三条で誘拐され、9年もの間監禁されていた事件はまだ記憶に新しいのではないでしょうか。殆どの事件が表に出ることはなく、警察にも届けないという例は少なくありません。身体的なケアが必要な場合は早急な対応を要します、その後の心のケアに関しては最も配慮が必要となってきます。

 実は私も被害者の一人です。小学1年生の時に小学校の校庭で遊んでいると、いつも男の子達と遊んでいるお兄さんに声をかけられました。「知らない人に、ついていってはいけない。」とは聞いていましたが、相手はいつも見かけるお兄さんです。20歳代後半ぐらいに見えたので、大人だと安心していました。小学校1年生ですので、さすがに性行為には至りませんでしたが、子供ながらに気持ち悪く感じましたので、泣きながら家に戻りました。まもなく、犯人は地元警察に捕えられ、顔を確認する為に警察署へ出向きました。二度と見たくない顔であり、恐怖さえをも感じました。45年も前の事ですが、今でも何をされたか覚えています。思春期には自分が普通に結婚し、男性を受け入れられるのか、不安に思ったこともありました。

 ワンストップ支援センターを設置し、医療機関・警察・心理カウンセラーなどとの連携をはかり、被害者の心身のケアに重点をおきながらも、事件を未然に防いでいく環境づくりが必要です。

 ⇓ その後

 新潟県は公益社団法人にいがた被害者支援センターに委託し、性暴力被害者支援センターにいがたがワンストップ支援センターを運営することになりました。 


お問い合わせ先

中野 和美 〒959-1511
新潟県南蒲原郡田上町吉田新田丁245-5
nagomi.mail.dream@gmail.com